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「あの日」

国営の放送局がたんたんと声を出すと、働く人たちの背中を伝って空気に反響してうすらさむいくらい澄んだ空気によく響いた。国が、肌が浅黒い人たちがいる別の国とマンガみたいに大げさに緊張していくのがどうしてもわかった。同じように私は私たちがいる国がもうあんまり豊かじゃないことにも、よく気がついていて、でもそんなことあえて言う人はいないし気がついていない人は消費しちゃってたりして。私が住んでいるところは有名な温泉街のだいぶ川下の住宅街で、大きな川の近くに団地や学校とかの同じ形の建物がきれいに並んでいる。川は四車線の道路くらい大っきくて昔は多分その辺も日本でこっち側みたいにアパートとか団地とかスーパのわきに公園とかだったんだけど今はグローバル化が進んで外国になりました。なんかそんなのあっという間のできごとだった。四車線分の空気の向こうで、スーパの帰りに外国人とよく目が合う。そうすると、向こうもこちらもにこりともしないで生活をつづける。四車線ってまだけっこう距離があるし。川には橋も船もなくってだいぶ上のほうまで同じ感覚で続いてるのがわかった。でもそれよりもっと上の、見えないところのことはよくわからない。見えないし、行ったこともないし、でも私は温泉街になってることろに一回でいいからいってみたい。どんなになってるんだろうかな。その辺は多分全部ちゃんと日本なんだろうなって気がする。
放課後に学校の屋上で部活をします。地上にはあんまり場所がないからです。私の学校はグラウンドもない。でも屋上にいると地面をあるいてるよりだいぶ楽しいです。だっていろんなもんが見れるからね。川辺の建物は、形は全部同じだけど色が少しずつ違って学校はレモンイエローとすごく薄いピンクで隣は変な薄緑。なんでかどの建物も淡いパステルカラーで見てると気持ち悪くて吐き気がする。もう少し減ってほしい。それであの一番たくさんある、ずらっとならんでる白い団地が私のところだよ。あの、32ってかいてあるところだよ、って指を指したら、教頭先生が屋上に来てネクタイを手で押さえながら「戦争が始まりましたので」て言った。とっさに2、3人セーラー服のまんま屋上から飛び降りた。教頭は、もう片方の手で眼鏡を押さえて目の端っこでさっきのところをみながら生徒を引率した。一目散に逃げたかったけどみんな列になってるから並んでしまいました。
2013-02-19 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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